この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の赤外線天文衛星WISEがとらえたもので、星形成領域である「わし星雲」が映っています。わし星雲は、へび座の方向、約5700光年の距離にあります。
わし星雲は、ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した「創造の柱」があることでも有名です。この画像にも中央やや左下に創造の柱がうっすらと見えています。WISEの画像では創造の柱自体は鮮明に見えてはいませんが、視野の広さを活かしその周辺部も含めて映し出されています。
画像のデータは2009〜2011年にかけて行われたWISEのメインミッション中に得られたもので、2022年11月11日にNASA・JPL(ジェット推進研究所)のウェブページなどで公開されました。青とシアンは3.4μmと4.6μmの波長の赤外線を示しており、緑と赤はより長い波長の12μmと22μmの赤外線を示しています。
動画の最初に出てくるのは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が中間赤外線でとらえた「創造の柱」の画像です。時間とともに周囲の広い範囲が見えるようになっていきます。最後の画像は冒頭で紹介したWISEによる「わし星雲」の画像です。ウェッブ望遠鏡画像Credits: NASA, ESA, CSA, STScI, J. DePasquale (STScI), A. Pagan (STScI)
参考記事:ウェッブ望遠鏡がとらえた「創造の柱」、わし星雲の「創造の柱」 〜 ハッブルが2014年に撮影、ハーシェルが遠赤外線でとらえた「創造の柱」の周辺
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
(参照)JPL