「CB 130-3」と呼ばれる小さく高密度なガスと塵の雲をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。CB 130-3は「高密度コア(dense core)」として知られる天体で、へび座(尾部)の方向にあります。
CB 130-3のような高密度コアは星の誕生の場です。十分な質量のガスが1か所に集まり、水素の核融合の点火に必要な温度と密度に達すると新たな星が誕生します。
画像を見てわかるように、CB 130-3の密度は全体が同程度というわけではありません。中心部の茶色の部分は背景が見えないほど高密度ですが、周囲のオレンジ色の部分は奥が透けて見えます。周辺部には低密度のガスと塵がうっすらと青く映っています。CB 130-3を構成するガスや塵はまた、背景の星の色にも影響を与えます。ハッブル宇宙望遠鏡はそのことを利用して、この高密度コアの内部構造を調べました。
画像は2022年11月14日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されたものです。
Image Credit: ESA/Hubble, NASA & STScI, C. Britt, T. Huard, A. Pagan
(参照)ESA/Hubble