マーズ・グローバル・サーベイヤー探査機がとらえた1999年4月の火星

この火星画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーのデータをもとに作成されたものです。中央やや右下に長さ4000kmに及ぶマリネリス峡谷が見えています。左側にはタルシス三山と呼ばれる3つの巨大火山や、太陽系最大といわれるオリンポス山などが見えており、それらの山には白い雲がかかっています。

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マーズ・グローバル・サーベイヤー撮影の火星の全球マップ

こちらは火星の全球マップです(南の黒い部分はデータがない部分)。1999年4月、北半球の夏の日にマーズ・グローバル・サーベイヤーが撮影した24枚の画像をつなぎ合わせたものです。

冒頭の画像は、この全球マップを球体に貼り付けて画像化されました。冒頭の画像の中心は、火星の北緯15度、西経90度の地点です。やや北から見ることで南極周辺のデータのない部分が見えないようになっています。

こちらの動画は全球マップをもとに、編集部で作成したものです。球体に貼り付けて回転させました。

マーズ・グローバル・サーベイヤーは、1996年11月に打ち上げられ、1997年9月11日に火星の周回軌道に投入されました。2006年11月に通信が途絶し、2007年にミッションを終了。火星の地図作りなどを目的とした探査機でした。

(参考)「マーズ・グローバル・サーベイヤー」関連記事一覧

Image Credit: NASA/JPL/MSSS

(参照)Planetary Photojournal(1)(2)