火星表面で撮影された初画像! 1976年にバイキング1号ランダーが撮影

この画像は、火星の表面で初めて撮影されたものです。1976年7月20日、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機バイキング1号のランダー(着陸船)が、着陸に成功したわずか数分後に撮影しました。

画面中央は、画像を撮影したランダーのカメラから約1.4mの距離にあたります。中央上にある石の大きさは幅10cmほどです。穴のあるでこぼこした表面をもつ大きな石もいくつか映っています。左上にある大きな石には、交差する線状の亀裂が見られます。

画面右下には、ランダーの着陸脚のパッドが映っています。パッド中央の支柱付近には、着陸時に積もった細かい砂や塵が見られます。

1975年、NASAは2機の火星探査機バイキング1号、2号を打ち上げました。いずれもオービター(周回機)とランダーで構成されています。バイキング1号は1975年8月20日に打ち上げられて1976年6月19日に火星の周回軌道に入り、7月20日にランダーがクリュセ平原への着陸に成功しました。一方、バイキング2号は1975年9月9日に打ち上げられました。1976年8月7日に火星の周回軌道に入り、9月3日にユートピア平原に着陸しました。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal