4万個の環状銀河を人間と機械のコラボで新発見!

人間と機械とが協力し、4万個の環状銀河(リング銀河)が新たに発見されました。イギリス,、マンチェスター大学のMike Walmsley氏らによって、2022年7月に開かれた王立天文学会のNational Astronomy Meetingで発表されました。

Walmsley氏は、Galaxy Zoo(銀河動物園)のデータ(合計9600万回以上のクリック)を利用し、「Zoobot」と名付けられた新たなAIアルゴリズムを開発しました。Galaxy Zooは、数十万人のボランティアが銀河の形を分類し、天文学者の研究を支援するプロジェクトです。

そのZoobotにより、4万個の環状銀河が発見されたのです。その数は、これまで知られていた環状銀河の数の6倍に及びます。このような数多くのサンプルは、銀河の進化を探るのに役立ちます。冒頭の画像は、それらの銀河の一部を示したものです。

Zoobotは環状銀河だけでなく、他の形の銀河にも応用できるとのことです。Walmsley氏は「Zoobotを通じて、Galaxy Zooのボランティアは、これまで考えもしなかった疑問を天文学者が解決する手助けをすることになるでしょう」と語っています。またGalaxy ZooプロジェクトのBrooke Simmons氏は「Walmsley氏が主導する研究は、今後の大規模銀河サーベイから新たな世代の発見を可能にするでしょう」と述べています。

Image Credit: Mike Walmsley / Galaxy Zoo collaboration

(参照)University of ManchesterRoyal Astronomical Society