この画像は、地球近傍小惑星（NEA）「7335 1989 JA」を、NASA（アメリカ航空宇宙局）のレーダーで観測したものです。1989 JAが地球に最接近する前日の2022年5月26日に撮影されました。画像はNASA・JPL（ジェット推進研究所）が6月29日にウェブページに掲載しました。
この小惑星は最接近時、地球から400万km以内まで接近しました。この距離は地球から月までの距離の約10.5倍に相当します。アメリカのカリフォルニア州ゴールドストーンにあるディープスペースネットワーク（DSN）の通信施設の70mアンテナを使い、小惑星の動きを正確に追跡してレーダー画像が得られました。
今回の観測によって、1989 JAが大小2つの小惑星からなる二重小惑星であることが確認されました。大きい方の小惑星は直径700mほど、小さい方は直径100〜200mで、公転周期は約17時間です。
1989 JAが地球に衝突する危険性は今のところありませんが、レーダーによる観測は小惑星の軌道をよりよく理解し、将来の危険性を継続的に評価するのに役立ちます。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
（参照）JPL
