この画像は、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のロゼッタ探査機がとらえたもので、小惑星帯にある小惑星シュテインス((2867)Steins)が映っています。ロゼッタ探査機は2008年9月5日、シュテインスに接近して観測を行いました。
シュテインスは、ダイヤモンドのような形をしているのが特徴的です。大きさは5kmほどで、画像上部には直径2kmほどのクレーターが映っています。
こちらは800km離れたところからとらえたシュテインスです。上段と下段とで別の方向から見ています。表面に多くのクレーターがあり、下段の画像には7個のクレーターが縦に連なっているのが映っています。
なおシュテインス表面のクレーターには、宝石にちなんだ名前が付けられています。たとえば画像上部の直径2kmほどの大きなクレーターは「ダイヤモンド」と名付けられました。ほかにもエメラルドやサファイア、トパーズなどがクレーター名になっています。
ロゼッタ探査機は2010年7月10日には小惑星ルテティアに接近しつつ観測を行い、2014年8月6日に目的地であるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着しました。
Image Credit: ESA ©2008 MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/RSSD/INTA/UPM/DASP/IDA
(参照)ESA