この画像は土星探査機カッシーニが2006年5月4日にとらえたもので、土星とそのリング、衛星エンケラドスが映っています。
土星は太陽光の当たっていない夜側が映っています。土星本体が暗く見えており、影がリングに落ちています。リングには太陽光が当たっていて、土星の影以外は明るく見えています。
エンケラドスは直径約505kmの衛星です。太陽光が逆光に近いところから当たっているため非常に細く見えています。エンケラドスの地下には海があると考えられており、南極付近では地下の海から水蒸気や氷の粒子などが噴き出していることが知られています。噴き出した氷の粒子は土星のEリングの材料になっています。
画像の撮影時、カッシーニ探査機は土星から約230万km、エンケラドスから約210万kmの距離に位置していました。
Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute