

これらの画像は、土星の衛星ディオーネをカッシーニ探査機がとらえたものです。
1枚目の画像には、明るい亀裂地形が多く見られます。これらの地形はボイジャー探査機でも観測されていましたが、解像度が低かったためはっきりとは見えておらず、霜が堆積したものである可能性も考えられていました。カッシーニ探査機の観測により、氷の崖が連なっていることが明らかになりました。
2枚目の画像には、亀裂地形とともに数多くの衝突クレーターも映っています。
ディオーネは平均半径約562kmの小さな衛星で、土星から37万7400kmのところを2.7日で周回しています。地球の月と同じように、常に同じ面を土星に向けています。画像に映っているのは、進行方向後ろ側の半球です。
2枚の画像はいずれも、2015年4月11日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機はディオーネから約11万kmの距離に位置していました。
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Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute