若い星からのジェットと衝撃が生み出す星雲

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたハービッグ・ハロー天体「HH 34」。右上にある生まれたばかりの非常に若い星から高速のジェットが噴き出し、そのジェットが周囲の物質と衝突した領域が衝撃で加熱され明るくなっています(左下)。このような天体のことを「ハービッグ・ハロー天体」と呼んでいます。

HH 34はオリオン星雲内にあり、地球から約1250光年の距離にあります。オリオン星雲は、地球から最も近い星形成領域の一つであることから、恒星や惑星系の形成を探るために研究が重ねられてきました。ハービッグ・ハロー天体は、わずか数年で大きく変化することが知られています。HH 34は、1994年から2007年にかけてハッブル宇宙望遠鏡で撮影され、2015年にも再び詳細が撮影されました。

画像は2022年3月7日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, B. Nisini

(参照)ESA/Hubble