この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 4951です。NGC 4951はおとめ座に位置しており、地球から約5000万光年離れたところにあります。
NGC 4951は「セイファート銀河」に分類されています。活動銀河核(AGN)をもつ、非常にエネルギーの高いタイプの銀河です。AGNは非常に明るいため、AGNを宿す銀河自体を観察することはほぼできませんが、セイファート銀河はほかのAGNとは異なり、銀河自体をはっきりと見ることができます。
AGNは、超大質量ブラックホールによって駆動されています。ブラックホールにガスなどの物質が落ち込むときに高温になり、さまざまな波長で明るく輝くのです。
Image Credit: NASA, ESA, and D. Thilker (The Johns Hopkins University); Image Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)
(参照)NASA