2022年1月25日午前4時(日本時間)、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は約5分間(297秒間)にわたりスラスタを噴射して最後の軌道修正を完了、観測場所となる太陽-地球系の第2ラグランジュ点(L2)を回る最終軌道に投入されました。
L2は、地球から見て太陽と反対方向の約150万kmの距離のところにあります。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は2021年12月25日に打ち上げられて以来、1か月かけてL2を目指していました。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、太陽などの光や熱から望遠鏡を保護するためのサンシールドや、直径1.32メートルの六角形の鏡18枚からなる直径6.5メートルの主鏡などを折り畳んだ状態で打ち上げられました。2022年1月4日までにサンシールドの展開を完了、1月9日には主鏡の展開も完了していました。
NASA(アメリカ航空宇宙局)によれば、今後は3か月かけて、望遠鏡の光学系をほぼナノメートルの精度で調整するプロセスに入るとのことです。
(参考記事)
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