ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、目的地の第2ラグランジュ点に到着!

Image Credit: NASA GSFC/CIL/Adriana Manrique Gutierrez
Image Credit: NASA GSFC/CIL/Adriana Manrique Gutierrez

2022年1月25日午前4時(日本時間)、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は約5分間(297秒間)にわたりスラスタを噴射して最後の軌道修正を完了、観測場所となる太陽-地球系の第2ラグランジュ点(L2)を回る最終軌道に投入されました。

月までの距離は約38万4400km。L2はそれよりも遠い約150万kmのところにあります。Image Credit: NASA, STScI
月までの距離は約38万4400km。L2はそれよりも遠い約150万kmのところにあります。Image Credit: NASA, STScI
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はL2を周回する軌道から観測を行います。Image Credit: Steve Sabia/NASA Goddard
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はL2を周回する軌道から観測を行います。Image Credit: Steve Sabia/NASA Goddard

L2は、地球から見て太陽と反対方向の約150万kmの距離のところにあります。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は2021年12月25日に打ち上げられて以来、1か月かけてL2を目指していました。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、太陽などの光や熱から望遠鏡を保護するためのサンシールドや、直径1.32メートルの六角形の鏡18枚からなる直径6.5メートルの主鏡などを折り畳んだ状態で打ち上げられました。2022年1月4日までにサンシールドの展開を完了、1月9日には主鏡の展開も完了していました。

NASA(アメリカ航空宇宙局)によれば、今後は3か月かけて、望遠鏡の光学系をほぼナノメートルの精度で調整するプロセスに入るとのことです。

(参考記事)
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、打ち上げ成功! 本格観測開始は半年後。それまでの予定は?
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡はどう違う?

(参照)James Webb Space Telescope - NASA Blogs