水星の「北斎」クレーター | アストロピクス

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水星の「北斎」クレーター

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーが水星表面をとらえたもので、左下に映っているクレーターは「ホクサイ・クレーター」と名付けられています。

ホクサイ・クレーターからは、1000km以上にもわたり放射状に筋が伸びていることで知られています(参考記事:水星のホクサイ・クレーターから伸びる白い筋)。ホクサイ・クレーターの直径は114kmありますが、水星にある比較的大きなクレーターの中では、最も若いクレーターの一つです。

ホクサイ・クレーターの中央付近には中央丘が見られます。なおホクサイ・クレーターについては中央丘やクレーターの床の部分のクローズアップ画像を紹介したことがありますので、あわせてご覧ください。

この画像は2013年9月17日に撮影されました。低い位置から太陽光が当たっているため、クレーターの凹凸がよく分かる画像になっています。

なお水星のクレーターには、世界各地の作家や画家、音楽家など芸術関係の人物の名前が付けられています。名前が付けられている水星のクレーター414個のうち30個は、日本人にちなんだ名称が付けられています(参考記事:日本人にちなむ名前が付けられた水星のクレーターの一覧)。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal