この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が渦巻銀河UGC 11537をとらえた画像です。UGC 11537の銀河円盤が真横に近い角度から見えています。
UGC 11537は、わし座の方向、2億3000万光年の距離に位置しています。ハッブル宇宙望遠鏡がWFC3(広視野カメラ3)を使い赤外線と可視光でとらえたこの画像には、銀河の中央部を巻き付くように伸びる渦状腕の星々と暗い塵の雲が映し出されています。
UGC 11537は天の川の星の帯に近い方向にあります。そのためこの画像にも前景にある天の川銀河の星が映り込んでいます。銀河の手前に明るく見えている2つの星は、そのような天の川銀河の星です。それらの星に十字形の光のすじ(回折スパイク)が見えていますが、それはハッブル宇宙望遠鏡の副鏡を支える構造物によって生じているものです。
画像は2021年11月15日にリリースされたハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Seth
(参照)ESA/Hubble