ハッブル望遠鏡がとらえた渦巻銀河「IC 438」 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた渦巻銀河「IC 438」

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河IC 438です。IC 438は、うさぎ座の方向、約1億3000万光年の距離にあります。

うさぎ座は、冬の星座として有名なオリオン座のすぐ下に見られます。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結ぶ三角形は「冬の大三角」と呼ばれます。そこに登場する「おおいぬ」と「こいぬ」はオリオンの猟犬で、オリオンらに追われる「うさぎ」がオリオンの足元に置かれたとされています。

IC 438では、2017年に超新星爆発が観測されました。その超新星爆発は「Iax型」と呼ばれる、2つの星からなる連星系で発生する超新星の一種です。ハッブル宇宙望遠鏡によるIC 438の観測は、その超新星の名残りを調査するために行われました。なお画像は超新星爆発の観測から3年以上経過してから撮影されたもので、超新星自体は映っていません。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年1月22日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. J. Foley (UC Santa Cruz)

(参照)ESA/Hubble