カッシーニがとらえた土星のリング・ワールド | アストロピクス

カッシーニがとらえた土星のリング・ワールド

画像は土星探査機カッシーニが土星のリングをとらえたものです。土星本体は意図的に消されたため、この画像には映っていません。リングを見やすくするために明るくする画像処理を行い、露出オーバーになった土星本体を消去したのです。

土星本体の影が、リングの右下方向に落ちていることから、太陽光が画面左上方向から当たっていることが分かります。

衛星エピメテウス(直径116km)が1時の方向、パンドラ(直径84km)が5時の方向、ヤヌス(直径181km)が10時の方向に、それぞれかすかにみえています。

この画像を作成するため、カッシーニが撮影した27枚の画像が使われています。赤、緑、青の3枚の画像を色合成して作った場所ごとのカラー画像9枚をモザイク合成して作られました。元の画像は2007年1月21日に、土星から160万km離れたところから撮影されました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA08361