かつてのクレーター? 火星にある円形のテーブル状台地

火星の北半球、「Nilosyrtis Mensae」と呼ばれる地域に見られる円形地形です。NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影しました。

画像を掲載しているアリゾナ大学のウェブページによると、この円形地形はおそらく、かつて衝突クレーターだっただろうとのことです。のちに侵食されたり埋まったりしつつ、現在では低いメサ(テーブル状の台地)になっています。周囲の暗い部分には大きな岩が多く転がっているのが映っています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2012年9月29日に撮影されたもので、2021年8月22日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE