“台座”の上のクレーター 〜 2001マーズ・オデッセイが撮影した火星 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

“台座”の上のクレーター 〜 2001マーズ・オデッセイが撮影した火星

火星のアマゾニス平原にあるクレーターを、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機2001マーズ・オデッセイがとらえた画像です。

「ペデスタル・クレーター(pedestal crater、pedestalは「台座」の意)」と呼ばれる種類のクレーターで、クレーターの周囲が台地になっており、台地の縁が切り立った崖のようになっています。

隕石衝突による熱と圧力で地表面が変成し、周囲よりも侵食に強くなることがあります。周囲よりも風などによる侵食を受けにくいと、周囲の地表面が侵食されてもクレーターの噴出物の部分が残ります。そのようにしてクレーターの周囲の“台座”が形成されます。

アマゾニス平原には多くのペデスタル・クレーターがあります。それはこの地域が広く侵食されたことを示しています。

画像は2020年4月4日に撮影され、6月5日に公開されました。

Image Credit: NASA/JPL/ASU

https://themis.asu.edu/zoom-20200605a

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA23940