火星の空中に浮かぶヘリコプター「インジェニュイティ」〜歴史的瞬間をとらえた動画が公開された

この映像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが、火星ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」の初飛行の様子をとらえたものです(Credits: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS)。インジェニュイティは2021年4月19日、地球以外の惑星で制御された動力飛行に史上初めて成功しました。

パーサヴィアランスは約64.3m離れたところからインジェニュイティの飛行を記録していました。映像はローバーのマスト(頭部)に取り付けられたカメラ「Mastcam-Z」で撮影されたもので、ヘリコプターが離陸して高度約3mまで上昇、ホバリングしたのち、火星表面に着陸するまでが映し出されています。

こちらはパーサヴィアランスのナビゲーションカメラ(Navcam)で撮影された2枚の画像をつなげたものです(Credit: NASA/JPL-Caltech)。

パーサヴィアランスは2021年2月18日に火星へ着陸しました。パーサヴィアランスの車体の下部に取り付けられていたインジェニュイティは、4月3日に火星表面に降ろされて、飛行へ向けた準備が進められてきました。

インジェニュイティの初飛行の概略については、昨日公開した記事「火星ヘリコプター、初飛行に成功!」をご覧ください。

(参照)Mars Exploration Program