細長く広がった太陽の「コロナホール」

この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOがとらえたものです。太陽面の下から中央付近にかけて細長く広がる暗い部分は「コロナホール」と呼ばれる領域です。

太陽の表面(光球)の上には「彩層」と呼ばれる大気の層があり、その上に「コロナ」と呼ばれる上層大気が広がっています。19.3nmの極端紫外線で撮影された上の画像には、そのコロナが映し出されています。

コロナホールは、コロナの密度がとくに低い領域で、穴が開いているように見えることから名付けられました。コロナホールからは太陽風(荷電粒子の流れ)が宇宙空間へ向けて流れ出しています。地球から見てコロナホールが太陽の正面側に見えると、太陽風が地球方面へ吹いてくることになります。

画像は2017年1月4日に撮影されました。

Image Credit: Solar Dynamics Observatory, NASA

(参照)SDO