史上最も近距離からソーラー・オービターが可視光でとらえた太陽 | アストロピクス

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史上最も近距離からソーラー・オービターが可視光でとらえた太陽

この画像は、太陽探査機ソーラー・オービターがPHI(Polarimetric and Helioseismic Imager)という観測装置で撮影した太陽の全球画像です。2020年6月18日に撮影されました。

可視光で撮影されたもので、肉眼で見たとしたらこのような色に見えます(ただし絶対に太陽を直接見てはいけません)。現在、太陽は磁気活動が低下している時期のため表面には黒点が見られません。

こちらはソーラー・オービターが5月28日にPHIで撮影したクローズアップ画像です。20万km×20万kmの範囲が映っています。可視光で見える表面の下にある高温プラズマの動きに起因する粒状のパターン(粒状斑)が見えています。

2020年2月10日に打ち上げられたソーラー・オービターは、6月15日にはじめて近日点(太陽に最も近づく点)を通過し、太陽〜地球間の距離の約2分の1にあたる約7700万kmまで太陽に接近しました。近日点通過にあわせて搭載機器による観測が行われました。

ソーラー・オービターがEUIという装置で撮影した太陽画像について紹介した記事はこちらをご覧ください。

Image Credit: Solar Orbiter/PHI Team/ESA & NASA

http://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Solar_Orbiter/Solar_Orbiter_s_first_views_of_the_Sun_image_gallery