こちらは、ユークリッド宇宙望遠鏡が撮影した巨大銀河団Abell 2390の画像に、X線天文衛星XMM-Newtonのデータを組み合わせたものです。XMM-NewtonによるX線は、銀河団内の高温ガスをとらえたものです。銀河団の中心に向かって明るくなっていますが、これはガスがより高温・高密度になっていることを示しています。ガスの温度は1000万〜1億度。
Abell 2390は、ペガスス座の方向、地球から27億光年の距離にあります。ユークリッド望遠鏡の画像は可視光と近赤外線の観測で得られたもので、5万以上の銀河が映っています。そのうち数千個がAbell 2390に属する銀河です。
Abell 2390のような銀河団では、質量の約80%をダークマター(暗黒物質)が占めています。通常の物質のほとんどはガスです。ガスは銀河団の約15%の質量を占めています。銀河は残りの数%を占めているに過ぎません。
ユークリッド望遠鏡がとらえたAbell 2390の画像について、詳しくは次の記事をご覧ください。
(参考記事)ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえた銀河団Abell 2390
Image Credit: ESA/XMM-Newton/Euclid/Euclid Consortium/NASA
ACKNOWLEDGEMENTS: XMM-Newton: Ignacio de la Calle. Euclid: processing by J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay), G. Anselmi
(参照)ESA