2億光年先の銀河団Abell 3754 ダークエネルギーカメラで撮影 | アストロピクス

2億光年先の銀河団Abell 3754 ダークエネルギーカメラで撮影

この画像に映っているのは、ケンタウルス座の方向、約2億光年の距離にある銀河団Abell 3754です。銀河団は宇宙で最大級の構造です。画像にはAbell 3754より遠方にある銀河も数多く映っています。

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銀河衝突の名残がみられる

画像の左上には銀河IC 4329が大きく見えています。IC 4329は光のリングに囲まれており、かつての銀河衝突の名残とみられます。画像右側に青や白のガスがぼんやりと広がっています。こちらも、その中にある黄色みを帯びた銀河NGC 5291での衝突の名残だとみられています。

画像は、南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載されたダークエネルギーカメラ(DECam)で撮影されました。DECamは、5億7000万画素の巨大なデジタルカメラです。

DECamはもともと、ダークエネルギー(暗黒エネルギー)の解明に向けた「ダークエネルギーサーベイ」のために製造されました。サーベイ計画の後は、さまざまな観測に使われています。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年10月22日に「Images of the Week」として公開されたものです。

(参考)
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Image Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: R. Colombari, M. Zamani (NSF NOIRLab) & T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab)

(参照)NOIRLab