マゼラン探査機がレーダーで見た金星の北半球 | アストロピクス

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マゼラン探査機がレーダーで見た金星の北半球

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の金星探査機マゼランのデータをもとに作られた金星の全球画像です。金星の北半球が見えており、画像の中心に金星の北極があります。

金星は全球を厚い雲で覆われているため、可視光では表面をみることができません。マゼラン探査機は、雲を見通すことができるレーダーを使って金星を探査し、金星表面全体の98%の観測に成功しました。画像を作成する際にマゼランのデータが不足していた領域は、マゼランより前の探査機のデータなどで補われています。

画像中央やや下で明るく見えている部分は、標高11kmの金星で最も高い山であるマクスウェル山です。この画像にはその他にも、衝突クレーターや「コロナ」と呼ばれる巨大な円形地形なども映っています。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal