金星の巨大な円形地形「コロナ」 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

金星の巨大な円形地形「コロナ」

金星表面には「コロナ」と呼ばれる巨大な円形地形が存在しています。直径100数十から1000kmもあり、周囲より盛り上がっている地形です。

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の金星探査機マゼランがとらえたもので、金星のアフロディーテ大陸の南にある大平原に存在する直径200kmのコロナが映っています。

コロナの北には「パンケーキ」と呼ばれるドーム状の地形も映っています。このパンケーキの直径は35kmほどで、非常に粘性の高い溶岩の噴火によって形成されたと考えられています。

金星は厚い大気と硫酸の雲に覆われているため、可視光では宇宙から表面を観測することはできません。マゼラン探査機は大気や雲を透過するレーダーを使って金星表面の観測を行いました。

Image Credit: NASA/JPL

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA00202