おおいぬ座の「トールのかぶと星雲」 | アストロピクス

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おおいぬ座の「トールのかぶと星雲」

画像に映っているのは、外観から「トールのかぶと星雲」とも呼ばれるNGC 2359です。トールのかぶと星雲は、おおいぬ座の方向、約1万5000光年の距離にあります。

かぶとの中心付近にある明るい大質量星HD 56925からの星風が周囲の分子雲に「泡」を作り出し、このような形になりました。その大質量星は「ウォルフ・ライエ星」と呼ばれるタイプの星です。ウォルフ・ライエ星は、最も質量の大きな恒星の進化した姿で、水素の豊富な星の外層を放出してそのほとんどを失っています。

画像は、南米チリ、セロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるPROMPT-1望遠鏡で撮影されたもので、2010年6月に当時のNOAO(アメリカ国立光学天文台)から公開されました。

Image Credit: SSRO/PROMPT/CTIO

(参照)NOIRLab