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おおかみ座の方向、約1900光年の距離にある惑星状星雲IC 4406を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。IC 4406は「網膜星雲」とも呼ばれています。
画像をみると、IC 4406は左右対称の形をしているようにみえます。実際は中心星のまわりをガスと塵がドーナツ状に取り囲んでおり、私たちはそのガスと塵のドーナツを真横からみている状態です。
太陽程度の質量の星は年老いて赤色巨星になった後、星の外層のガスが離れていきます。そのガスがドーナツ状になったのが、網膜星雲や環状星雲です。このIC 4406ではドーナツを横からみていますが、環状星雲の場合はドーナツを真上からみています。
Image Credit: NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
https://hubblesite.org/contents/media/images/2002/14/1209-Image.html