銀河が集まる超巨大構造「サウス・ポール・ウォール」を新発見!

画像中央から右上にかけての領域が「サウス・ポール・ウォール」

宇宙には銀河がばらばらに散らばって存在しているわけではありません。銀河が密集して“壁”のような構造を作っている部分と、銀河がほとんどない部分とがあります。

天文学者の国際的な研究チームによって、天の南極方向にこれまで見つかっていなかった巨大な“壁”が発見されました。その巨大構造の中で銀河の密度が最も大きな部分が天の南極方向にあることから、研究チームではその“壁”を「サウス・ポール・ウォール(南極の壁)」と呼んでいます。

私たちの天の川銀河が属する「おとめ座銀河団」は、さらに巨大な「ラニアケア超銀河団」の一部を構成しています。サウス・ポール・ウォールは、そのラニアケア超銀河団のすぐ向こう側にあり、超銀河団を包み込むように存在しています。南極方向の密度の高い部分は5億光年の距離にあります。

ラニアケア超銀河団やサウス・ポール・ウォール、それ以外の超銀河団などの位置関係を示す図

サウス・ポール・ウォールは、宇宙で知られている最大級の巨大構造である「スローン・グレートウォール」(長さ14億光年ほど)に匹敵する大きさですが、スローン・グレートウォールと比べると天の川銀河までの距離は半分ほどです。

研究チームによると、近くにあるにもかかわらずこれまで発見されなかったのは、天の川銀河の塵や分子雲に妨げられていたためだとのことです。今回、銀河の運動の解析に基づく研究によって、そのような領域の探索ができるようになったのです。

画像・映像提供: Daniel Pomarède

http://irfu.cea.fr/Phocea/Vie_des_labos/Ast/ast.php?t=fait_marquant&id_ast=4802

https://www.hawaii.edu/news/2020/07/10/laniakea-supercluster-mapping/