アレシボ天文台、電波望遠鏡の崩壊の瞬間をとらえた映像が公開された

プエルトリコにあるアレシボ天文台の巨大な電波望遠鏡が崩壊する瞬間の映像が、NSF(アメリカ科学財団)から公開されました。

アレシボ天文台の電波望遠鏡は、直径305mの球面鏡(アンテナ)と高さ140mにある受信プラットフォームなどから構成されていました。受信プラットフォームは3本の支柱に繋がれたワイヤーケーブルで吊り下げられていました。2020年8月と11月にワイヤーケーブルが切れる事故が発生し、11月にはNSFが電波望遠鏡を解体することを発表されていました。

現地時間2020年12月1日朝、ワイヤーケーブルが切れて重さ900トンのプラットフォームが140mの高さから落下する事故が発生しました。そのとき3本の支柱すべての上部が折れて落下しました。上の映像はケーブルが切れてプラットフォームが落下する瞬間をとらえたものです。

映像は前半と後半に分かれています。前半は地上の管制室から撮影されたもの、後半(52秒以降)は監視中のドローンから空中で撮影されたものになっています。プラットフォームが落下した直後に、支柱の上部が崩壊して落下しているのも映っています。

Credit: Courtesy of the Arecibo Observatory, a U.S. National Science Foundation facility

(参照)NSF