この画像は土星探査機カッシーニがとらえたもので、土星の北極にある、まるで「目」のような巨大渦を捉えたものです。渦の直径は約2000km、渦の雲は秒速150mもの速度で動いています。
2004年にカッシーニ探査機が土星に到着したときは、土星の北半球が冬だったため、北極には太陽光が当たっていませんでした。この画像が撮影されたのは2012年11月27日。北極にようやく太陽光が当たる時期になり撮影された画像です。
画像は近赤外線で撮影された3枚の画像に、擬似的に色をつけて合成したものです。赤が低層の雲、緑が高層の雲を示しています。画像撮影時、カッシーニ探査機は土星から約41万9000kmの距離に位置していました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SSI