ガリレオ探査機が接近中に捉えた小惑星ガスプラ | アストロピクス

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ガリレオ探査機が接近中に捉えた小惑星ガスプラ

この画像に映っているのは、いずれも小惑星ガスプラです。木星探査機ガリレオが木星に向かう途中の1991年10月29日、小惑星ガスプラに接近した際に撮影しました。ガリレオ探査機がガスプラに近づくにつれて、カメラの視野内で次第に大きくなっていく様子が示されています。

ガスプラの大きさは、長さ約17km、幅約10kmです。左上は最接近の5時間45分前にガスプラから16万4000kmの距離で撮影されたもので、右下は最接近の30分前に1万6000kmの距離から撮影されたものです。ガスプラは約7時間に1度、自転をしています。一連の画像は、ほぼ1自転分を捉えていることになります。なおガスプラは、画像上の方から見て反時計回りに自転しています。

ガスプラ表面には、惑星の多くの衛星によくみられるような大きなクレーターがありません。そのことからガスプラは、比較的最近になって大きな天体がこわれてできたと見られています。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal