重なり合う10億光年以上先の2つの銀河 ハッブル望遠鏡の「今週の1枚」 | アストロピクス

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重なり合う10億光年以上先の2つの銀河 ハッブル望遠鏡の「今週の1枚」

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこの画像の中央には、2つの渦巻銀河が重なって映っています。「SDSS J115331」「LEDA 2073461」と呼ばれるこれらの2つの銀河は、地球から10億光年以上離れたところに存在しています。

一見すると2つの銀河は衝突しているかのように見えます。しかし画像を掲載しているESA/Hubbleのウェブページによれば、実際には偶然同じ方向に見えているだけで相互作用はしていない可能性が高いとのことです。

この画像は、「Galaxy Zoo(ギャラクシー・ズー、銀河動物園)」という市民科学プロジェクトで見出された銀河を、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影した画像の1つです。Galaxy Zooは、数十万人のボランティアが銀河を分類し、天文学者の研究を支援する大規模なプロジェクトです。ハッブル望遠鏡で撮影する天体は投票によって選ばれました。

なおGalaxy Zooについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。→「『銀河動物園』から選ばれてハッブル望遠鏡で撮影された合体銀河

画像は2022年9月5日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, W. Keel

(参照)ESA/Hubble