この画像は2021年12月20日の夜に、ハワイ島のマウナケア山頂で撮影されたものです。ジェミニ北望遠鏡にある、空の状況をモニタリングするためのクラウドカメラ（雲カメラ）で撮影されました。
ジェミニ北望遠鏡は標高約4200mのところにあります。この高さでは天体観測はもちろん、さまざまな光の現象も観測されることがあります。
この画像にはレナード彗星（中央左）、金星（最も明るい星）と土星（上）、レッドスプライト（中央右）やぼんやりと赤い大気光（左）が1枚に収められています。土星周辺には、やぎ座の星々が映っています。
レッドスプライトは、雷雲上空の高層大気に現れる放電発光現象です。ジェミニ北望遠鏡のクラウドカメラでは以前にもレッドスプライトの画像が撮影されたことがあります。
この画像は、NSF（アメリカ国立科学財団）のNOIRLab（アメリカ光学・赤外天文学研究所）から2021年12月22日にリリースされた「Images of the Week」です。
（参照）NOIRLab
