ハッブルがとらえた歪んだ渦巻銀河NGC 2146

この画像は、「NGC 2146」として知られている銀河をハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。NGC 2146は、きりん座の方向、約7000万光年の距離にあります。NGC 2146の直径は8万光年ほどで、私たちの住む天の川銀河より一回り小さな銀河です。

NGC 2146は渦巻銀河に分類されていますが、非常に歪んで変形しています。銀河の中央部の手前には、塵が多く歪んだ渦状腕が映っています。銀河が歪んでいるのは、近くにある銀河の重力の影響ではないかと見られています。

NGC 2146は、激しい星形成が起きている「スターバースト銀河」です。これも他の銀河の重力の影響で星雲のガスが圧縮され、星の爆発的形成が起きていると考えられています。

画像は2011年8月22日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

なおNGC 2146では最近、「電子捕獲型超新星」と呼ばれる、理論的に予測されながら未発見だったタイプの超新星が確認されました。(参考記事)40年前に理論的に予測された超新星をついに発見!

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble