多波長で見た棒渦巻銀河NGC 3627 チャンドラとウェッブのコラボ

2024年7月11日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とチャンドラX線望遠鏡のデータを組み合わせた4点の画像が公開されました。この画像は、そのうちの一つで、棒渦巻銀河NGC 3627(M66)が映っています。NGC 3627は、しし座の方向、約3100万光年の距離にあります。

画像には、NGC 3627の渦状腕がはっきりと見えています。チャンドラがX線でとらえた画像は紫色で示されており、銀河中心にある超巨大ブラックホールや、中性子星やブラックホールなどの高密度天体が物質を吸い込んでいることを示しています。一方、ジェイムズ・ウェッブの画像には、塵やガス、星が映っています。なお、この画像には、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた可視光データも含まれています。

(参考)棒渦巻銀河NGC 3627〜星の材料となる低温ガスの分布

Image Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; Optical: NASA/ESO/STScI, ESO/WFI; Infrared: NASA/ESA/CSA/STScI/JWST; Image Processing: NASA/CXC/SAO/J. Major

(参照)Chandra X-ray ObservatoryNASA