火星上空の宇宙船視点から見た火星の大シルチス | アストロピクス

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火星上空の宇宙船視点から見た火星の大シルチス

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機バイキングの画像をもとに、火星上空の宇宙船から見たように一点透視投影で作成されたモザイク画像です。元の画像は1980年、火星の北半球の初夏の時期に撮影されました。画像の中心は緯度0度、経度310度の地点で、北緯60度〜南緯60度、経度260〜350度付近までが見えています。アストロピクスでも以前紹介した、マリネリス峡谷が映っている画像も、同様に作成されたものです。

画像右側の暗く見えている場所は「大シルチス」と呼ばれています。大シルチスの右側、右端には「イシディス平原」が見えています。下端で白く見えている部分の周辺は、南半球にある巨大な衝突クレーター「ヘラス平原(ヘラス盆地)」です。ヘラス平原の上側には、直径約467kmのホイヘンス・クレーター」が大きく見えています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/USGS

(参照)USGS Astrogeology Science Center