ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団M5 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団M5

球状星団M5をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。へび座の方向、約2万5000光年の距離にあるM5は、天の川銀河に属する最も古い天体の一つです。M5の星々の大部分は120億年以上前に形成されました。

球状星団にある星は、一緒に生まれて一緒に歳をとります。大質量の星の寿命は短く、最も重い星では早々に燃料を使い果たして100万年以内に超新星爆発を起こして生涯を終えます。そして球状星団には年老いた低質量の星が残されます。

しかしM5の中には古代の星にまぎれて、若くて青い星が多く発見されています。「青色はぐれ星」と呼ばれるそれらの若い星は、恒星同士の合体や、連星系で伴星から質量を受け取るなどして形成されると考えられています。

画像は2011年5月2日にリリースされたハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble