
これらの銀河はまとめて「セイファートの六つ子銀河」と呼ばれています。名称からすると、まるで6つの銀河からなるグループのようですが、実際に近い距離にあってグループを作っているのは4つの銀河です。
中央付近に小さく映る渦巻銀河は、他の銀河よりも5倍ほど遠くにある銀河で、偶然、近くにあるように見えているだけです。また右下に銀河があるようにも見えますが、それは実際には銀河ではなく、銀河の1つから伸びた「潮汐の尾」です。4つの銀河のグループは、へび座の方向、1億9000万光年の距離にあります。
4つの銀河は、わずか10万光年の範囲に密集しています。それぞれの銀河は幅が3万5000光年ほどです。上から2番目の楕円銀河と、下の2つの渦巻銀河には、互いに相互作用をしたか、あるいは画像には映っていない別の銀河と相互作用した痕跡が見られます。いちばん上の銀河は、円盤にわずかなゆがみが見られますが、ほとんど乱れがありません。
ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられました。NASA(アメリカ航空宇宙局)はハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年(2025年4月24日)に向けて、これまでハッブルが撮影してきた画像から、「35 Years of Hubble Images」と題して各年1枚ずつ選んで紹介しています。冒頭の画像は、その中で13年目の画像として紹介されているものです。
画像は2000年6月26日に撮影され、2002年12月12日に公開されました。
(参考)「35 Years of Hubble Images」記事一覧
Image: NASA, J. English (U. Manitoba), S. Hunsberger, S. Zonak, J. Charlton, S. Gallagher (PSU), and L. Frattare (STScI); Science: NASA, C. Palma, S. Zonak, S. Hunsberger, J. Charlton, S. Gallagher, P. Durrell (The Pennsylvania State University) and J. English (University of Manitoba)