この画像に映っているのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOがとらえた太陽です。19.3nmの極端紫外線で撮影されており、太陽の上層大気である「コロナ」が映っています。太陽の表面(光球)の上には「彩層」と呼ばれる大気の層があり、さらにその上に広がっているのがコロナです。
画像は、NASAの太陽圏物理学関連のアカウント(@NASASun)が10月27日、太陽が微笑んでいるように見えるとしてTwitterでつぶやいたものです。暗い部分が目や口のようにみえます。
暗い部分は、コロナの温度や密度が低い「コロナホール」と呼ばれる領域です。コロナを撮影したときに穴が空いているように見えることから名付けられました。コロナホールからは、太陽風(荷電粒子の流れ)が宇宙空間へ向かって吹き出しています。
こちらの動画は、SDOが撮影した前後の画像とあわせてタイムラプス動画にしたものです。微笑む太陽の「顔」が左から現れて右の方へ移動していきます。(2024年9月15日追記)
Image Credit: Solar Dynamics Observatory, NASA
(参照)SDO