ソーラー・オービターがとらえた、太陽のさまざまな温度領域 | アストロピクス

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ソーラー・オービターがとらえた、太陽のさまざまな温度領域

これらの画像に映っているのは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の太陽探査衛星ソーラー・オービターが、SPICEという装置を使ってとらえた太陽です。

SPICEは、極端紫外線スペクトルの複数の異なる波長で分光画像を同時に撮影します。各波長は、太陽の下層大気の異なる層に対応しています。画像はいずれも擬似的に色をつけたもので、紫は1万℃の水素ガス、青は3万2000℃の炭素、緑は32万℃の酸素、黄は63万℃のネオンから発せられた極端紫外線を示しています。

アストロピクスでは先日、ソーラー・オービターが2022年3月7日に極端紫外線撮像装置(EUI)でとらえた太陽のコロナの画像を紹介しましたが、これらの画像も同じ日に撮影されたものです。ソーラー・オービターはその日、太陽から約7500万kmの距離に位置していました。

Image Credit: ESA & NASA/Solar Orbiter/SPICE team; Data processing: G. Pelouze (IAS).

(参照)ESA