「リング照」に照らされる土星 | アストロピクス

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「リング照」に照らされる土星

土星探査機カッシーニがとらえた土星。土星がまるで細い月のように欠けて見えており、土星表面にはリングの影が落ちています。

三日月などのような欠けた月を地球から見ると、月の暗い部分がうっすらと見えることがあります。これは太陽光が地球に反射して、その反射光が月を照らすことで起きる現象で「地球照(earthshine)」と呼ばれます。

上の画像で、土星の夜側の部分がうっすらと見えているのは、地球照と似たような現象が起きているからです。リングに反射した太陽光が土星の夜側の部分を照らしており、「リング照(ringshine)」とでもいうような現象が起きているのです。

画像は2013年8月4日に撮影されたものです。撮影時、カッシーニ探査機は、土星から約200万km離れたところにいました。リング平面の約43度下、太陽光の当たっていない側からリングをとらえています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA18276