この画像は、火星探査機トレース・ガス・オービター(TGO)がとらえた火星のモニ・クレーターの擬似カラー画像です。
クレーターの縁に沿って、濃い青に映る玄武岩の砂が、より明るい青の岩盤(おそらく低カルシウム輝石)をおおっています。クレーター内とクレーターの周辺にある黄色っぽく映っている物質は酸化鉄の塵で、本来の色は赤みを帯びています。クレーターの壁面には、玄武岩質の砂がたまった小さな溝が見られます。
TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。
Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO
(参照)ESA