クリスマスツリー星団やコーン星雲などを含むNGC 2264と呼ばれる領域をとらえた画像です。ESO(ヨーロッパ南天天文台)のMPG/ESO 2.2m望遠鏡で撮影されました。NGC 2264は、いっかくじゅう座の方向、約2600光年の距離にあります。
青い星々からなるクリスマスツリー星団が、まるでツリーの電飾のように輝いています。画像上部でひときわ明るく輝いている星は、数百年前に生まれたばかりの大質量の複数の星からなる連星系です。
画像下部で暗く突き出しているのは「コーン星雲」と呼ばれるガスと塵の柱。なお「コーン(cone)」とは円錐のことです。また最も明るい星の右側にある、毛皮のようにも見える領域は「キツネの毛皮星雲」と呼ばれています。
星々からの紫外線が水素を電離することで、全体的に赤く輝いてみえています。また画像上部で、ぼんやりと青っぽく輝いているのは、星からの光を塵が散乱している領域です。
Image Credit: ESO