ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたゆがんだ銀河「NGC 5427」 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたゆがんだ銀河「NGC 5427」

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、銀河NGC 5427が映っています。この銀河は「Arp 271」と呼ばれる銀河のペアの一部です。もう1つの銀河NGC 5426は、画像の下側の枠外にあります。画像右下側で、NGC 5427の渦状腕がゆがんでおり、NGC 5426との間にかかる星々の「橋」の一部がみえています。

こちらの画像の左下の枠内には、Arp 271の2つの銀河が映っています。左下の画像をみると、2つの銀河の間にかかる星々の「橋」がよくわかります。

Arp 271を構成する2つの銀河は、数千万年にわたって相互作用をしています。最終的に衝突・合体するかどうかはわかりません。相互作用によって新たな星が生まれており、「橋」の中にそのような新しい星が映っています。

これらの2つの銀河は、やがて衝突すると考えられている天の川銀河とアンドロメダ銀河の将来の姿なのかもしれません。(参考記事)天の川銀河とアンドロメダ銀河は40億年後に衝突、70億年後には1つの楕円銀河に

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)から2024年1月31日に公開されました。

Image Credit: Ground-based image: DECam Victor M. Blanco/CTIO; Hubble image: NASA, ESA, and R. Foley (University of California – Santa Cruz); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA