航行中の探査機サイキが2億9000万kmの彼方からとらえた地球と月

この画像は、小惑星プシケを目指すNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機サイキがとらえたもので、中央に地球と月が映っています。探査機は2025年7月下旬、約2億9000万km離れたところから画像を撮影しました。2億9000万kmというと、地球の公転軌道の直径(約3億km)に近い距離になります。

地球と月の撮影は、サイキに搭載されたカメラの較正のために実施されました。同じ時期、カメラだけでなく磁力計やガンマ線・中性子分校計のテストも行われました。

プシケは小惑星帯にある小惑星で、幅は最大で約280kmです。金属が豊富な小惑星で、太陽系が形成されたころの微惑星の外層がはぎ取られて核が露出したものである可能性があり、注目されています。

そんなプシケを目指して、サイキ探査機は2023年10月13日に打ち上げられました。2029年8月にプシケに到着し、少なくとも26か月間にわたりプシケを周回する予定です。

(参考)金属が豊富な小惑星を目指す探査機サイキ

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU

(参照)JPLPlanetary Photojournal