地球観測衛星ランドサット8号がとらえた、インドにあるロナール湖(ロナール・クレーター)の画像です。ロナール湖では緑色だった湖の水が、2020年6月上旬に急にピンク色へと変化しました。左は5月25日、右は6月10日に撮影された画像です。
はっきりとした原因は分かっていませんが、湖にすむ微生物が原因ではないかとみられているようです。実際にオーストラリアやイランの湖で、微生物によってピンク色になっている湖が存在します。
イランのウルミア湖では、春から夏にかけて塩分濃度が高くなると微生物によってピンク色になります。今回のロナール湖も、この地域での温暖で乾燥した気候によって水位が低下し、塩分濃度が急激に上昇したことが一因である可能性もあるようです。
ロナール湖は当初、火山起源のクレーターだと考えられていましたが、後に隕石衝突によるクレーターであることが分かりました。
NASA Earth Observatory images by Lauren Dauphin, using Landsat data from the U.S. Geological Survey. Story by Kathryn Hansen.
https://earthobservatory.nasa.gov/images/146859/lonar-lake-tries-on-a-rosy-color