VLT(超大型望遠鏡)とアルマ望遠鏡で見た渦巻銀河M99 | アストロピクス

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VLT(超大型望遠鏡)とアルマ望遠鏡で見た渦巻銀河M99

この画像に映っているのは、かみのけ座の渦巻銀河NGC 4254(M99)です。画像はESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)のデータと、アルマ望遠鏡のデータが合成されています。銀河の中心部のまわりに、はっきりとした渦状腕をもつ渦巻銀河のことを「グランドデザイン渦巻銀河」と呼びますが、NGC 4254はそのようなグランドデザイン渦巻銀河の1つです。

青や紫の色調で見えているVLTのデータは分光器MUSEで撮影されたもので、星の分布を示しています。一方、赤やオレンジの色調で見えているアルマ望遠鏡のデータは、低温のガス雲の分布を示しています。

画像は「PHANGS(Physics at High Angular resolution in Nearby GalaxieS:近傍銀河の高解像度観測による物理学研究)」というプロジェクトの一環で撮影されたものです。PHANGSでは、多波長で近傍の銀河の高解像度観測を行い、銀河のさまざまな環境での星形成について調べています。

画像は、ESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」として2022年10月24日に公開されたものです。

Image Credit: ESO/PHANGS

(参照)ESO