準惑星ケレスにある氷が露出した直径10kmのクレーター | アストロピクス

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準惑星ケレスにある氷が露出した直径10kmのクレーター

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のドーン探査機が準惑星ケレス(セレス)の表面を撮影したものです。画像右上側にある小さなクレーターが、周囲と比べて明るく目立って見えています。このクレーターは直径約10kmのオクソ(Oxo)・クレーターです。ケレス表面にある明るい地形としてはオッカトル・クレーターが有名ですが、オクソはオッカトルに次いで2番目に明るいクレーターです。

オクソ・クレーターは、ドーン探査機に搭載された分光器で氷の存在が確認された場所の1つです。クレーターは中緯度(北緯42度)にあります。このクレーターに氷が存在することは、ドーン探査機のGRaND(ガンマ線・中性子検出器)による水素のマッピングとも一致しました。ケレスの表面で氷は長期間安定して存在しないため、オクソ・クレーターで氷が露出したのは比較的最近のことと見られています。この地域の地下浅いところには氷が存在し、衝突現象や地滑りなどにより露出する可能性があります。

画像は2016年10月25日に高度1480kmから撮影されました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA

(参照)Planetary Photojournal