2025年7月1日、太陽系外からやってきた天体「3I/ATLAS」が発見されました。発見2日後の7月3日の夜に、南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)の観測装置FORS2で3I/ATLASが撮影されました。冒頭の映像は、撮影画像をタイムラプス動画にしたものです。約13分間で左から右へ移動しているのが映っています。映像の最後には、全てのフレームの3I/ATLASを重ね合わせた画像が表示されます。

こちらはVLTでとらえた画像を合成した画像。移動する3I/ATLASが複数の点になって見えています。

こちらは冒頭の動画の最後に出てくる画像です。全てのフレームの3I/ATLASの像を重ね合わせたもの。
3I/ATLASは現在、太陽から6億km以上離れたところを移動中です。2025年10月下旬に地球に最接近、10月末に太陽に最接近すると予想されています。ただ地球や太陽への最接近のころ、3I/ATLASは太陽に隠れてしまい地球からは観測できません。12月に再び観測できるようになります。
画像や映像はESOが2025年7月8日に「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開したものです。
3I/ATLASについて詳しくは次の記事をご覧ください。
(参考)史上3例目 太陽系外からやってきた新たな恒星間天体が発見された
Image Credit: ESO/O. Hainaut
(参照)ESO