火星の赤道付近にある干上がった川 | アストロピクス

火星の赤道付近にある干上がった川

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえた火星のニルガル谷の画像です。ニルガル谷は火星の赤道のすぐ南にあります。画像に映る谷の幅は約2km、深さは約200mです。

火星はかつて温暖で、表面に水が存在したと考えられています。ニルガル谷は、温暖だったころに水が流れていた川の跡です。ニルガル谷のような谷は、赤道付近の低緯度地域のあちらこちらに存在しています。

川の跡の周囲には、隕石衝突によってできたクレーターも見られます。それら周囲のクレーターの分析から、水が流れていたのは35億~40億年前と推定されています。

この画像はニルガル谷を斜め上の視点から見た画像です。冒頭の画像の左斜め上の上空からの視点です。

Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

https://www.esa.int/spaceinimages/Images/2019/10/Plan_view_of_Nirgal_Vallis

https://www.esa.int/spaceinimages/Images/2019/10/Perspective_view_of_Nirgal_Vallis